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Impromptu 純子の思いつくままに
  <2月25日のコンサート> ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

2005年2月20日 記 

 

早いですね、もう3月も目前です。4日ほど前に日本に戻ったのですが、いやぁ〜 寒いこと寒いこと。東京の寒さって、ピ〜ンと張り詰めたようなニューヨークの乾いた冷気と異なり、なにやらジワジワと、湿気が毛穴から凍みこんでくるような冷え込み、って感じなのです。気温を比べたら、東京は絶対的に暖かいはずなんだけれど、ゾクゾク、ブルブルと震えています。でも、ちょうど梅の季節に遭遇したことで、その誇らしく、でも決して主張しすぎないピンクや白い花の愛らしい姿に、心が温められます。これは正に「日本の美」ですね。

まだ帰ったばかりなので、当然のことながら時差不眠に悩まされています。今週発売中の『週刊新潮』2月24日号、<掲示板>ページに私のSOSが掲載されています。妙案をお持ちの方、どうぞ「週刊新潮掲示板係」(Eメールアドレス:keijiban@shinchosha.co.jp)宛にご連絡下さいませ。葉書や封書でもいいそうです(162−8711 東京都新宿区矢来町71番地 株式会社 新潮社)。どうぞよろしくお願い申し上げます。

今、2月25日(金)の代官山ヒルサイドテラスでのコンサート準備に取り掛かっています。一昨日、ピアノの佐藤允彦さんとリハーサルをし、その後、和田誠さんにお会いして三人での打ち合わせを済ませました。今回は<ジャズってなに?>というタイトルで、ジャズの発祥から その発展・変遷の百余年にわたる歴史を、なんと僅か1時間半ぐらいのコンサートでカバーしてしまおう・・・という欲張り企画なのです。相変わらず和田誠さんの博識は冴えわたり、更に日本ジャズ界の鬼才・佐藤允彦さんが加わるのですから、"大津純子は一体何故そこにいるの?"と言われてしまいそうですけれど、私のようにジャズに対して"劣等感"(佐藤允彦さんとのお付き合いも早10年になりますのに、ちっとも分かっていない!)や、ある種の"違和感"をおぼえておられる方々でも、コンサート終了時には一端の「通」になったような思いを持たれること請け合いです。

近頃つくづく思うのですが、和田さんにしても佐藤さんにしても知識に溢れていらっしゃるのに、とっても平易にものごとを語られるのですね。難しいことを難しく、易しいことも難しく!?話をされる人たちは多いけれど、(素人には分かりづらい)専門的なことや、ちょっと込み入った経緯の絡む話を(まったく予備知識の無い)聞き手にも理解できるように平たく、易しい言葉で簡潔に話してくだされる方って本当に少ないのです。和田さんのイラストにして然り・・・これが本物の『天才』なのかもしれません。

先回の代官山シリーズでは<ミュージカル>を取り上げましたが、その時の和田誠さんは"今晩は僕、ミュージカルへ繋がる約300年のオペラの歴史を5分で喋っちゃいます"と仰って、16世紀末にイタリア・フィレンツェのカメラータ(ルネッサンス末期からバロック初期にかけて、古代ギリシァの演劇や音楽を手本に、音楽の新しい様式や形式を生み出そうとした文化人グループ)に始まる一大歴史を、ものの見事に5分15秒!でお話をされて皆の度肝を抜いてしまわれましたが、王侯貴族の所有物?であったオペラがどのようにして一般市民の間に広まっていったのか・・・その流れをあんなに分かりやすく整理されて話された方を、私、今まで存じ上げません。

ですから、今回もすごく楽しみなのです。ホンワカとした和田さんのお話、佐藤さんのお洒落な編曲と演奏、そこに私もチョッピリと花を添えさせていただいて・・・。 まだチケットのお申し込みをされてない方、是非にスパイス・カムパニー(Tel.03−3401−2626)までお電話下さいませ。いろんな音楽裏話、大津純子の○秘「失敗談」なども聞けるかも!


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