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Impromptu 純子の思いつくままに
  "Wishing you a very happy new year!" ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

2005年1月7日 記 

  遅ればせながら、明けましておめでとうございます。 新しい年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますように・・・!

一年一年の経過がどんどん速度を増していくように感じられるのですが、そんなことありません? アメリカに居ると新年の幕開けはドンちゃん騒ぎに始まり、1月1日だけがホリディ。もう2日からはまるで何事もなかったように、普通の生活に戻ってしまうのが何とはなしに物足りないのですよね。日本のように、<除夜の鐘>に耳を澄まし、初日の出を拝んでから初詣。そして三ヶ日はおせち料理を食べながら静かに過ごす・・・そこはかとなく緊張感が漂い、清々しいですね。過ぎた一年を振り返り、新たな心決めをする ・・・キリッとしていて、やっぱりいいなぁ。

それにしても'04年は最後の最後まで人災や天災による悲劇の連続でした。自然の摂理に逆らうような、人間好みの環境作りが地球に負担を掛けているのは言わずもがな、なのでしょうが、どうもブッシュさんが大統領になってからというもの、目を覆いたくなるような出来事ばかりが世界中で起きているような気がしてしまいます。自然界の異変までブッシュ政権のせいにできないことは分かってはいますが、ね。さてさて、この政権の下、更なる4年が始まります。これ以上、ものごとが悪い方向に進まないよう、祈るばかりです。

東南アジア一帯を襲った地震と津波による被害は目・耳を疑う大きさです。とっても悲しいのは、貧しい村々が形すら残らないほどに破壊されていること、そして多くの子供たちが犠牲になっていること、しかも未だに行方不明の人たちが多く残されていることです。アメリカでも連日そのニュースでもちきりですが、国際的に有名なリゾート地が被害に巻き込まれたこともあり、世界中からの観光客も多数犠牲となりました。西欧諸国の関心は中途半端ではなく、日本も突出した額の支援金(5億ドル)を拠出するとのこと。でも、まさか日本がアメリカより多額の支援金を出すわけがないと思ったのでしょう。CNNニュースのリポーターが、"アメリカが5億ドル(500 million dollars)、日本が3.5億ドル(350 million dollars)の支援をすることになりました" − なんていう報告をして、あとからキャスターが"Let's get those numbers straight…."と訂正していましたが、オーストラリアが8・1億ドル(810 million)、ドイツが6・6億ドル(660 million)、そして日本の5億ドル、アメリカの3・5億ドル・・・と続き、アメリカ国内の個人からの寄付も20億ドル(2 billion dollars)を超えているそうです。被災国一帯の救助・復興に向けて、世界がひとつとなっている・・・素晴らしいことですが、本当は災害が起きなくても、こんな風にみんなが手を取り合えたら嬉しいのですよね。

ところで、これらの支援金額が"million"やら" billion"やら"億"なんて単位で表現されているからまだしも、沢山の"0"を使って書かれたら私、お手上げです。自分には縁遠い数字ですから余計に・・・なのでしょうけど、昔から"0"の数が増えると脳への酸素補給が著しく減退するみたいなのです。なんとか百万ぐらいの単位は数えられるようになりましたが、それ以上になると手足の指を総動員しても ?????? ・・・0の数をひとつずつ下から数えることになります。更に外貨となると、その換算は悪夢と化します。

なに、2、000,000,000ドル? え〜っと、ひい、ふう、みい・・・あれ? 私はそんなに<古の人>じゃありませんでしたね。ひとつ、ふたつ、みっつ・・・うわぁ、"0"が九つもありますよ。いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん、ひゃくまん・・・ん〜と、次は、いっせんまん、で、その次が、おく・・・だから20億。 えっ? なに? 英語で数えるの? 万はテン・サウザントだから10万はハンドレッド・サウザント、そして百万はサウザント・サウザント・・・つまりワン・ミリオンで、一千万はテン・ミリオン・・・次がハンドレッド・ミリオンで、これが日本語の"億"に当たりますね。ハンドレッド・ミリオン持ってると億万長者ということですかね? いや、待てよ・・・百万ドルが"million"(億)なのでしょう?・・・ え〜と、1ドルを105円だとして、百万ドルを円換算するには"0"をふたつ足す・・・つまり、ちょうど1億5百万円・・・だから百万ドル長者="millionaire"=億万長者ということでいいのですよね。でも、"億万"というのも変な言い方ですねぇ・・・ん? ところで私は何を考えてたんでしたっけ?・・・ウヒャ〜、もう頭の中グチャグチャ・・・

こんな調子ですから、トルコで"0"がいっぱいのリラ札を見たときは眩暈がしてきたくらいです。"0"を数える気力すら失い、買い物をするにも換算は全てひと任せ。騙されていようが、計算が間違っていようが、知らんよ〜・・・全く情けない限りでした。でも、こんな出来の悪い脳ミソの持ち主にも新年のラッキー・プレゼント! この1月より、トルコ政府が100万分の1というデノミネーションを実施。"0"を六つも切り捨てたから、1,000,000リラが、たったの新・1トルコ・リラになってしまいました。万歳〜!! これでひとつ、悪夢から解放されます。もっとも、"0"の数の多さが<笑いのネタ>だったトルコ・ジョークもデノミと相成り、"無"(0)に帰してしまうわけですねぇ・・・。


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