Junko Ohtsu Official Web Site
Home Profile Schedule Discography Impromptu Impromptu Impromptu
Impromptu 純子の思いつくままに
2004.5.吉日  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
<エッセイ>

 すっかりご無沙汰してしまいました。

容赦なく、時間は流れていきますね。新緑がなんて美しいのでしょう・・・! いよいよ6月6日(日)6時より、紀尾井ホールにて≪Good Old Days≫シリーズの第3回目を迎えます。二年前の立ち上げより今回に至るまで、どれだけ多くの方々の お心ある ご協力を頂いたことでしょう。この場を借りて、皆様の温かい お力添えに深く感謝申し上げます。

 さて、今回はインスピレーションを求めてアメリカに渡ったヨーロッパの作曲家たちの、新大陸への憧憬、新たな創作活動に挑戦する姿などを掘り起こしたいと思います。(プログラムの詳細とお問い合わせについては、私のスケジュール・ページ、または<Good Old Days>ページをご覧くださいませ)

 政治的・社会的事情による拘束から、やむなくヨーロッパを後にしてアメリカに渡った芸術家の数は多いのですが、彼らの作品の全ては一回のコンサートには収まりません。 今回はストラヴィンスキーを取り上げましたが、泣く泣く諦めた作曲家の中には、彼と時を前後してアメリカに移住し、それぞれの個性を発揮して20世紀現代音楽に絶大な影響を与えた、シェーンベルク、バルトークといった大作曲家もいました。シェーンベルクは「12音音楽」の創始者でありますし、バルトークは、ハンガリーの民俗音楽を基盤に分解再生し、新たな作曲法を開拓しました。また、ウィーンの代名詞ともいえるような、ヴァイオリン珠玉の小品の数々で音楽ファンを魅了し続けるフリッツ・クライスラーも、晩年(1943年)にアメリカに帰化しています。

 このコンサートで取り上げるヴィットリオ・リエティは、ミラノで経済学博士号を修めたという大変異色の作曲家です。恐らく本邦初演となります、彼の作品をご紹介できるのも、この企画のもつ"柔軟性"なのでは・・・と思います(チョッピリ自負?!)。 理想を追い求めて建国されたアメリカが、新天地を求めてやってきた、彼ら新参者たちに提供した"自由"な創作活動の「場」は、きっと何物にも代えがたい貴重な財産であり、創造エネルギーの源であったことと想像します。

彼らの作品から、既成に囚われない、自由な息吹を聴きとり、楽しんで頂けましたら嬉しく思います。

 是非、6月6日は紀尾井ホールにいらしてくださいね!

 大 津 純 子  2004年5月


エッセイ集リスト、はここをクリック